ジャニオタが次元溶かす系アイドルに今さら慄いた話。〜マジLOVEキングダム感想 後編〜
<本編以外の感想>
①通常上映・マジLOVEライブ上映(応援上映)💕📣
両方体験したので、それぞれの感想。これから観るよって人は参考になるかもしれません。
・マジLOVEライブ上映
初めてうたプリを観る人には、個人的にこちらがオススメ!
マジLOVEキングダムのMCは18人全員が話すので、キャラクターがわからない初心者にとっては長いと感じる人がいるかもしれない。そんな中で、場内のファンの反応があると「この人はこういう風にファンに思われているんだ!」などが把握できるので、アイドルとの距離感がつかみやすいです。私が初入国したライブ上映では、隣にいた皇(すめらぎ)綺羅ファンのお姉さんが彼の話の間に全力の「うんっっっ!!!」を入れていてお腹がよじれました。元気、ステキ。毎回ぼっち入国でしたが、お一人様ライブ上映でも怖くなかった。おかわりしている人が多い故に、お一人様も多い。
色を変えられるペンライトを持っている人は持って行くとより楽しめます。私は、ジャニオタとシャニオタの兼オタさんのアドバイスを見てサマステペンラ*1を持って行きました。キンブレ率は高い。ちゃんとマジLOVEライブのグッズでも3グループのペンライトが売ってます。公式ペンライトは「楽しい」が約束されている。ペンライトがない人は、コールの練習をしていけば盛り上がれます!Iove youってアイドルに叫んだ時の気持ちよさといったらない。
最後の銀テープが飛ぶシーンでエア銀テ取りをしたり、ライブ上映はとにかく楽しいです!!!
一部のコールの様子はこれでわかります。(前編に引き続き3回目のジェネリック)
私が好きなコールはマジLOVEキングダム(曲のほう。⬇️3:18〜)の100パーから今日まで〜乾杯 Happy ミライ!まで。ちょうどジェネリックに収まっってます。ありがたい〜〜〜😿
・通常上映
情報量が半端ない作品なので、推しの一挙一動を逃したくない人は通常上映がオススメ。
すごい静かでした。図書館より静か。劇場内にいる人があんなに息を潜めていた映画ってない。落ち着いて観れるのが良かったです。推しとの心の対話に集中できる。やっぱり、ライブ上映は良くも悪くも推しだけじゃなくて周りのお客さんにも意識が飛んじゃいますからね。
②リピーターを作るのが圧倒的に上手い 🔃
おかわりしたくなる仕掛けが多い。
・来場者特典
何も知らずに行った初回でポストカードをもらえたのが得した気分になりました。その瞬間、うたプリというコンテンツのファンになった。週替わりでイラストコースターやブロマイド(という名のステフォ*2)などの特典がもらえます。銀テープが特典になった時は、さすがにうたプリスタッフさんの本気度舐めていたなと反省しました。うたプリほど次元を溶かすのが上手なコンテンツを見たことがない。10週目は、Myojo*3さながらの和装グラビアのポストカードが貰えます。映画は金曜日始まりなので、体感では火曜日くらいには特典が売り切れていたような...?場所と週にもよると思うのですが。(木曜日まで特典がなくならないようにしている劇場もあったもよう。)
来場者特典 | 劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム 公式サイト
・席によって体験できることが違う
マジLOVEキングダムの公式サイトに「通常上映・マジLOVEライブ上映とも、前方のお席では曲やアイドルたち歌声を、後方のお席ではライブの臨場感を、よりお楽しみいただけます。」(原文ママ)とあります。つまり、コンサート会場で席によって聞こえやすい音が変わるように、劇場でも席によって聞こえが変わる仕組み。うたプリの製作陣、油断も隙もない。前の方に座るとファンサが貰いやすかったり、小さな足音が聞こえたりする。今にもアイドルの汗が落ちてきてしまいそうだし、特効が熱いと錯覚しそうです。
・週によって挨拶する人が違う
まず本編が始まる前にST☆RISH、QUARTET NIGHT、HE★VENSの代表者から挨拶がありました。週によって担当グループが違うそうです。ジャニオタなので、鳳瑛一さんが団扇は胸の高さまで(ニュアンス)って言っていて感動しました。あんなセクシーボイスでエンジェルたち(ファン)ならできるよね?みたいに言われたら手懐けられてしまう...。
ジャニーズもコンサート前に言ってほしい。アイドルに言われたら、直そうって思うファンも増えるのではないのでしょうか。
そして、本編が終わった後一回ブラックアウトします。1週目はここで終了なのですが、2週目からはアンコール曲が追加されました。(この仕組みから秀逸)ちゃんとアンコールは「アンコール!アンコール!」の掛け声から入ります。抜かりない。そして、実際にグッズとして販売しているライブTをアイドルたちが着てきてアンコール曲を歌う。ほらまたそうやってすぐに次元に架け橋作る〜!そして、アンコール内でアイドルから挨拶があります。これも各グループver.と全員ver.の4種類ある。そして、いよいよ本編+アンコールが終わります。毎回このタイミングで「終わってくれるな!」と叫びそうでしたが、アンコール後に再びアイドルから挨拶があります。手厚い。
・情報過多
お気づきだと思いますが、情報が多すぎる。2回目以降はTwitterで「#次回のマジLOVEキングダム入国で見逃して欲しくない」をチェックしてから鑑賞したのですが、いざ入国すると覚えてきたポイントを忘れて思考停止。現場で記憶失くしがち。
③チケット戦争 💪
ここまで「マジLOVEキングダムいいよ!観よう!」って言っておいてなんですが、全然チケットが取れない。初めてオンラインチケット販売開始時間にPC前で待機しました。平日の午前中とか、日曜日の深夜とか、人気がなさそうな場所を狙うと取れました。でも、1人なら行きたい会場も行けたりする。映画のチケット戦争が初体験だったので私は楽しかった。
10週目でも勢い衰え知らず。
④溶けた次元の壁 😇
先程も述べましたが、うたプリほど2次元と3次元の壁を自然に溶かしているコンテンツは今の所ないと思います。うたプリは2012年から各アイドルがTwitterアカウントを持っていて、仕事だけでなくてプライベートも発信しています。対して、ジャニーズは今年になってようやく公式のSNSを始めました。
・メディアの種類が豊富
ゲームやアニメ内にとどまらず、Twitterや全編コンサートの映画があるから現実度が増す。さらには、マジLOVEキングダムのプロモーションとしてan・anをはじめとした雑誌にうたプリのアイドルたちが登場します*4。an・anではメンバー同士の対談があるし、写真の下には「撮影協力」という文字まである。うたプリにとって次元など何でもないのかもしれない。ここまでくると、ジャニーズオタクとしてはライバル認識したくなります。うたプリこわいよ〜(まんじゅうこわい)。
3次元アイドルをテレビで見て気になって、雑誌を読んで本音を知って、現場でいつもよりも身近にコミュニケーションをとって好きを加速させるように、様々な形でうたプリを摂取することで、推しとなるうたプリのアイドルの輪郭がはっきり出来上がっていくのだろうと思いました。
今回は沼が深そうなのでパスしてしまいましたが、声優さんのファンという立場からマジLOVEキングダムを見ることもできますよね。フォロワーさん(KAT-TUNファン)が「鳳瑛二とアッシュ・リンクス(BANANA FISH)は同じ声優さん(内田雄馬さん)」と呟いているのを見てしまって危うかった。これを知った後に聞いた愛を捧げよの「細胞から煌めく・・・!」は格別なんですもん。......これぐらいにしておきましょう。うたプリの声優さんはアニメファンでなくても見たことがある名前の人ばかり。きっと沼が深い。噂によると、声優さんによるうたプリのコンサートもあるらしい。やっぱり深そう。
⑤ジャニオタとして強調したい感想 📝
・うたプリは細かい人間関係の描写に長けている
うたプリはシンメと親友の使い分けっていうアイドルの絶妙なところを知っている。ニュアンスのレベルのことを、こうも繊細に表現出来るのがすごい。マジLOVEキング内でも、シンメの貴重な絡みや師弟愛がさりげなく描かれています。グッっときたのが、(直接映画とは関係ないのですが)上映期間中に聖川真斗さんがTwitterでソロアルバムのプロモーションをしていた時の話。聖川さんとシンメの神宮寺レンさんはお互い馴れ合わないけど、神宮寺さんは聖川さんのソロアルバムの発売日をちゃんと覚えていて、さりげなくお祝いするのです。大・好・物!
事務所で作業をしていたら神宮寺と遭遇した。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
俺のソロアルバムを取りに来たらしい。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
祝いの言葉もそこそこに、一十木のように願掛けで青いものを食べなくていいのかと冷やかされた。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
自然界にはあまり存在せぬ色ゆえ、実行が難しいことを分かっていての発言だろう。意地の悪い奴だ。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
ん?
〜数時間後〜
鞄の中に、見覚えのない箱があった。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
青い筒缶に入っている。中身は茶のようだ。甘い香りがするな。
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
目が覚めるような青だ。 pic.twitter.com/PLNz1LxHGW
— 聖川 真斗 (@Masato_H_SH) July 3, 2019
おわかりいただけただけたでしょうか。
この2人WiNK UP のベストコンビ大賞受賞してました*5?????うたプリに精通していない私でも、このたった7ツイートでどういうシンメかを察せる。これが凄さ。
スタッフの中にアイドルオタクがいるに違いない。アイドル文脈の読解力ありすぎる。どうしたらエモくなるか知っている。
・アイドルへの愛は現実の恋より劣っているの?
アイドルファンをしていて一度は言われる「アイドルとか言ってないで、現実見なよ!」の言葉。アイドルが住む世界とファンがいる世界は確かに違う。ステージと客席だったり、テレビの中とテレビの前だったり。距離があるからアイドルに夢が見られることは百も承知ですが、アイドルとファンの間にある関係とて大切な愛の形です。恋愛同様大切な愛なのに、どうしてアイドルへの愛は低く見られてしまうのか。比べる必要があるのか。もやもや。
曇った心に、うたプリの歌は虹を掛けてきます。
キスよりすごい唄で世界を創ろう(マジLOVE1000% / ST☆RISH ※この曲は劇中でなくて、TVアニメ第1期で出てきます。うたプリと言えば、な曲。)
恋よりハジけた時を 世界をこの手に(THE WORLDS IS MINE / QUARTET NIGHT)
最高の景色で恋よりもすごい歌で包みたい(HE★VENS / GIRA×2★SEVEN)
今までアイドルとファンの愛が現実の恋愛を超えるという発想がなかったので、衝撃でした。ここで曲から伝わるのは、「アイドルとファンの愛>現実の恋」という優劣ではなくて、アイドルとファンの愛の無限大のパワー。マジLOVEキングダムを見終わった後、自担に無性に会いたくなる。うたプリの曲を聴くと、アイドルが好きって大声で言いたくなる!
アイドルのオタクをしていて、アイドルが悪くなくても勝手にしんどくなる時があるのですが、そんな時にこの映画を見たいです。アイドルって最強じゃん?ってことを私に思い出させてくれる映画。
2019年上半期は見ようと決めていた映画がいくつかあったのですが、おかわり鑑賞したのは「マジLOVEキングダム」だけ。映画館で観ると価値が上がる作品の中でも群を抜いて楽しかった。少なくとも部外者が前編後編に分けてブログを書くぐらいには。
上映期間が終わってDVDを買ったとしても、劇場で体験したことを家で完全再現できないのが今から悲しい。
9月になって上映劇場も徐々に減っていますが、まだギリギリやってるから見てほしいです。
アイドルを愛す全ての人へ届け。
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